彼女が彼女であるための物語

彼女だからこそ、その物語が生まれた。

彼女でなければ、その物語は始まらなかった。

三人の作家によって紡がれる三人の天狗の物語を、ここに。

小説作品同時発行企画 TNG文庫


執筆
白上めりと(白上さん家)

挿絵
あとき(アトキンソン)

Twilight Diver

射命丸文。
その名前を聞いて、あなたは何を思うだろうか。
最速の天狗。
新聞記者。
清く正しく。
取材対象に向ける、朗らかな笑顔。少し強引で、少し意地が悪くて、少しも底が知れない少女。
それが射命丸文である。

――本当に?

彼女は、仮面を使う。誰もが知っている笑顔の仮面。
本人も意識していない、透明の仮面。胡散臭さの下に潜む素顔は、徹底的に隠される。
これは、誰も知らない射命丸文の物語。


執筆
古翠(日々徒然。)

挿絵
唯野影吉(カゲ路)

Numbering Star

姫海棠はたては輝きを失っていた。
何をしても面白くない。
結果が出ない。
世界が色あせて見える。
そんな世界の中でも、対抗記者だと宣言した射命丸文は輝いているように見えて、それはまるで夜空に輝く一等星のように思えた。
彼女の輝きに魅せられて、はたては自分の輝きはどこにあるのだろうと探し出す。
何をすればいい?
彼女と違うことをしたところで、比べたところで、結果なんて見えている。
それなら――私は何等星?
私は私の星で輝く。
それが、彼女が彼女であるための物語。


執筆 挿絵
竜(つきのゆき)

Grausam Existentialismus

突然、文が倒れた。
妖怪の山の温泉街特集を書くべく、温泉街に集った椛たちであったが、約束の時間を過ぎても現れない文に、一行は不穏を感じ、文の家を訪ねることにする。
しかしそこで椛が見たのは、力なく倒れる文の姿であった。

文は何故倒れたのか、それを救うためにはどうすればよいのか。
翻弄されながらも事態解決へ奔走する椛たちが、やがてたどり着く真相とは。
そして、その真相から導かれる天狗の真実に、椛は一つの想いを新たにする。

何時だってこの身は、文と共にあったのだと。


参加者

「T」Twilight Diver

執筆
白上めりと(白上さん家) Site / Twitter

挿絵
あとき(アトキンソン) Site / Pixiv / Twitter

「N」Numbering Star

執筆
古翠(日々徒然。) Site / Pixiv / Twitter

挿絵
唯野影吉(カゲ路) Site / Pixiv / Twitter

「G」Grausam Existentialismus

執筆 挿絵
竜(つきのゆき) Pixiv / Twitter

企画

日々徒然。

頒布内容

頒布価格

会場価格 各700円
書店価格 各900円(税込)

頒布場所

2016年10月30日 第百三十一季文々。新聞友の会 他、同時開催イベント

文々。新聞友の会
【文22】アトキンソン
【風21,22】日々徒然。
【緋02】つきのゆき

科学世紀のカフェテラス
【封23】白上さん家

TNG文庫の三作品は各スペースにて全種取扱いとなります。

書店委託

メロンブックス様にて三作品全種取扱いとなります。
リンクは下記作品タイトルより

「Twilight Diver」通販

「Numbering Star」通販

「Grausam Existentialismus」通販